鳩・鳥のフン被害と巣の対処法|自分でできる対策と業者に頼む判断基準・費用まとめ
ベランダに鳩が居着いてしまった、毎日フンをされて掃除が追いつかない、気づいたら巣を作っていた——そんな鳩トラブルは、都市部・住宅地を問わず多く発生しています。
鳩の被害が厄介なのは、一度「ここは安全な場所だ」と認識されると、執拗に戻ってくるという習性があるためです。フンを掃除しても追い払っても、対策をしないかぎりまた戻ってきます。特に7〜8月は鳩の繁殖シーズンと重なり、巣作りを始めやすい時期です。
この記事では、鳩被害の種類・自分でできる対策・業者に頼むべき状況・費用の目安をまとめました。
鳩被害の種類と放置するリスク
フンによる被害
鳩のフンは強酸性で、金属・塗装・防水材を腐食させます。ベランダの床材・手すり・外壁に付着したまま放置すると、素材が傷んで修繕が必要になることがあります。また、乾燥したフンにはクリプトコッカス症(真菌感染症)やオウム病(細菌感染症)の原因となる病原体が含まれており、吸い込むと健康被害を引き起こすリスクがあります。
騒音・衛生被害
鳩は早朝から「クルッポー」という鳴き声で騒音を引き起こします。また、羽・ダニ・ノミも伴うため、室内に入り込んだ場合の衛生リスクも無視できません。
巣による被害
巣を作ると毎日戻ってくる頻度が増し、フン被害が集中します。雛が生まれると、親鳥が積極的に人を威嚇する行動(急降下・突っつき)をとることもあります。
鳩への対策の種類
忌避剤(剥離剤・スプレー)
鳩が嫌いな匂い・感触の忌避剤をとまり場所に塗布・散布する方法です。市販のジェルタイプ・スプレータイプが手に入りやすいです。
- 効果の持続期間:1〜3ヶ月程度(雨で流れると短くなる)
- 向いている状況:鳩がまだ居着いていない・来始めた段階の予防
- 注意点:鳩が慣れてしまうと効果が下がる。素材によっては変色する可能性がある
剣山・スパイク
とまり場所に金属・プラスチック製のスパイクを設置し、物理的にとまれなくする方法です。
- 効果の持続期間:数年(耐久性が高い)
- 向いている状況:特定のとまり場所(手すり・エアコン室外機上・窓枠)に集中している場合
- 注意点:設置面が狭い場所に有効。ベランダ全体には不向き
鳩よけネット
ベランダ全体を網で覆い、鳩が入れないようにする方法です。最も確実な再発防止策といえます。
- 効果の持続期間:5〜10年(素材による)
- 向いている状況:鳩が頻繁に来る・巣を作っていた・フン被害が深刻
- 注意点:DIYでの設置は難しく、固定が甘いと隙間から入られる。業者への依頼が確実
CDや反射板
光の反射で鳩を追い払う方法です。費用がかからない反面、効果が限定的・短期間で鳩が慣れてしまうことが多いです。一時的な対策としては活用できますが、根本解決にはなりません。
自分でできる対処の手順
フンの清掃
- マスク・ゴム手袋・使い捨てレインコートを着用する(乾燥フンの吸い込みを防ぐ)
- フンを水で十分に湿らせて柔らかくする(乾いたまま除去しない)
- ペーパータオルや使い捨てのヘラで包んで回収する
- 水洗いし、消毒用アルコールまたは次亜塩素酸ナトリウムで消毒する
- 使用した道具・手袋・マスクをビニール袋に密閉して廃棄する
フンが大量に固着している場合は、自己清掃では感染リスクが高くなります。業者への依頼を検討してください。
巣の撤去
鳩の巣は卵・雛がいない状態であれば自分で撤去できます。卵や雛がいる場合は鳥獣保護法により無断で撤去することができないため、自治体または専門業者に相談が必要です。
- マスク・手袋を着用
- 巣材(草・枝・羽など)を袋にまとめて廃棄
- 巣があった場所を消毒する
- 同じ場所に戻ってこないよう、スパイクや忌避剤を設置する
業者に頼むべき状況
| 状況 | 理由 |
|---|---|
| フンが大量に堆積している | 感染リスクが高く、高圧洗浄・消毒が必要 |
| 巣に卵・雛がいる | 鳥獣保護法の対象。自己撤去は違法になる場合がある |
| ベランダ全体にネットを張りたい | DIY設置は隙間が生じやすく、プロの施工が確実 |
| 鳩が戻り続けて自己対策が効かない | 複合的な対策(忌避剤+スパイク+ネット)が必要 |
| 高所・マンション外壁への対応 | 転落リスクがあり、専門の高所作業が必要 |
費用の目安
| 作業内容 | 費用目安 |
|---|---|
| フン清掃・消毒(ベランダ1戸) | 15,000〜35,000円 |
| 巣の撤去・清掃・消毒 | 15,000〜30,000円 |
| 鳩よけスパイク設置(手すり1本) | 5,000〜15,000円 |
| 鳩よけネット設置(ベランダ1戸) | 20,000〜60,000円 |
| 忌避剤の塗布 | 8,000〜20,000円 |
| 複合対策(清掃+ネット設置等) | 40,000〜100,000円 |
※建物の構造・ベランダの広さ・被害の程度によって大きく異なります。見積もりは現地確認のうえ取得してください。
鳩被害を繰り返さないために
鳩は「戻ってくる習性」があるため、一度清掃・撤去しても対策を入れないと再発します。フン清掃と同時に物理的な対策(スパイク・ネット)を施工するのが、再発防止の基本です。
また、鳩を「誘引」する要因を取り除くことも重要です。ベランダに餌になるもの(植木の実・こぼれた食べ物)を置かない、屋外に水の入ったトレーを置かない、鳩がとまりやすい突起物を減らすといった配慮も効果的です。
まとめ
- 自分でできる対策:忌避剤・スパイクの設置、軽度のフン清掃(防護具必須)
- 業者に頼むべき:大量フン・卵・雛がいる巣・ネット設置・高所・再発が続く場合
- 費用目安:フン清掃15,000〜35,000円、ネット設置20,000〜60,000円
- 再発防止:清掃後にスパイク・ネットを同時施工するのが最も効果的
「鳩が来るたびに掃除している」という状態は終わりにできます。根本的な対策を一度入れてしまうと、その後の手間が大幅に減ります。
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